インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザには大人において自然感染が
10人に1人程度発生し、小児には5人に1人程度発生します。
小児においても5人中4人はインフルエンザになりません。
次にインフルエンザワクチンを打ったグループと
ワクチンを打たなかったグループをみると
ワクチンをグループの方が発症人数が
50-60%(年齢により差があります)少なかったという
結果があります。
打っても残念ながら40%強の方がインフルエンザ
になってしまいます。
一方死亡率をみるとインフルエンザワクチンを
打ったグループの方が50%程度死亡率が低かった
という結果があります。
すべてを一緒にしてデータを扱うとインフルエンザ
ワクチンは効果がないとなってしまいますので
データの扱いには注意が必要です。
以上のことを考えるとインフルエンザワクチンの効果
は完全ではありませんが、死亡率を減らす効果があり
是非接種することをお勧めします。
海外では生後6か月からの有効性が示されていますが、
日本において、6か月から1歳においてまだ十分な検証は
されていないようが、効果はあると思います。
経鼻輸入インフルエンザワクチン(フルミスト、
弱毒生ワクチン)は一時期経皮ワクチンより効果が
悪いのではないかといわれましたが、
現在は同等であるとされています。
フルミストは保存期間が短く期限ぎりぎりだと
インフルエンザ予防効果が減弱することが
あるためだそうです。
日本においては経鼻不活化ワクチンが開発されました。
臨床試験が実施され効果が確認されれば数年後発売
される見込みです。