ワクチン学会

麻疹ワクチン

麻疹の流行を防ぐためには一生で2回の

予防接種が絶対に必要である。

昨年三重県で起きた麻疹の流行を分析すると

2次感染3次感染となる人は予防接種を2回受けていない

人ばかりであった。

 

2回接種を受けた方は感染しても軽い麻疹であり

他者への感染源とはなっていなかった。

 

風疹ワクチン

日本は人口あたり世界第3位の感染者数となっている。

根絶のためには2回接種が必要である。

現在も不幸ににして先天性風疹症候群となって

生まれてくる子供がいる。

予防に2回接種が必要。

現在は2種混合ワクチンの2回接種で流行を

防ぐことが出来る。成人も2回接種していない方は

感染源となりうるため2回接種が必要である。

 

百日咳ワクチン

百日咳の流行を防ぐために

年長児にDTP三種混合ワクチンを打つことが推奨される。

同時にポリオ単独ワクチンの同時接種が望まれる。

さらに12歳時にDPT三種混合ワクチンを打つことが

推奨される。

ただし副反応として腕が腫れることがある。

 

ポリオは現在日本には存在しないが、いつ海外から

持ち込まれるかわからない。

現在のワクチンだけでは完全に防げない可能性が

ありポリオ単独ワクチンの追加接種が望まれる。

海外渡航をする場合にもポリオ単独ワクチンが

推奨される。

 

ムンプス(おたふく)ワクチン

2回接種が望まれる。

おたふくは髄膜炎、片側難聴、精巣炎などの

合併症があり一回接種では完全に防げない。

 

子宮頸がんワクチン

2000年を境に子宮頸がんが増加している。

HPVワクチンが積極的勧奨から外れてから

増加傾向となったことは明らか。

静岡県では子宮頸がんワクチンの医療者からの

啓蒙によりHPV接種率が上がっている。

副反応は研究ではその発症率は上がっていない。

今後HPVワクチンの医療者からの積極的な勧奨が

勧められる。

 

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