新型コロナウイルスについて

 

ちょっと難しいコラムです。

コロナウイルスは一般的な風邪のウイルスです。幼小児期に一度はほとんどの方が感染しているはずです。

一般的に一度かかったウイルスには同族の型違いウイルスに2度目に感染しても比較的軽症に済みます。ところが今回の新型コロナウイルスは成人で重症化する人とそうでない人がいます。 

ほとんどが軽症で済むようですが、重症化の原因は何でしょうか? 

報告によるとアジア人はACE2という物質が欧米人に比し多く、それが感染しやすさに関係してるようです。日本人では詳しい分析がまだですので、はっきりしていることは言えませんが、高血圧のお薬のなかにARBという種類の中にACE2を増やすものがあります。これが原因ということは言えませんが、注意してもいいかもですね。

ARBという高血圧薬の中でもACE2を増やしにくいものもありますので、これに変更するのも一つの手かもですね。ただし重症化を完全に予防できるものではありません。今後の研究が待たれます。 

ACE2は体内で重要な役割をしていますが、増えすぎるあるいは機能が低下することは問題があります。

小児はACE2があまり増加していません。おそらくその必要がないからでしょう。ACE2と新型コロナウイルスに関係があることは興味深いですね。

新型コロナウイルスは2度感染することがあるようです。この2度目は重症化を避けられないようです。追記です。この2度感染が本当に2度目なのか検査上のエラーにより生じたものかははっきりしないようです。感染症専門家の方は日本では2度感染で重症化ということはないといってます。検査エラーなのど副次的要因を除外しないといけません。 

小児はいまのところ感染者数も少なくはっきりしたことが言えませんが、ひょっとすると新型ではない一般的なコロナウイルスに感染して間がなく新型に対抗する十分な抗体を持っているため感染しても症状があらわれにくいのかもしれません。 

しかし基礎疾患がある小児は新型コロナウイルスに限らず注意が必要なのは同じです。 

コロナウイルス抗体がどうなっていくのは、詳しくはわかりません。通常は小児期にかかったウイルスの記憶はずっと残っているはずですが、RSウイルスと同じように記憶しにくいのかもしれません。 

重症化する方は従来のコロナウイルス抗体が少なかったか、AEC2が多く新型コロナウイルスに親和性が高かったのかもですね。基礎疾患があって重症化するのは一般的は風邪でも同じですが、新型コロナウイルスはその頻度が高いといことのようです。 

今後はきっと全国に蔓延する可能性が高いと思いますが、そのピークを遅らせるような方法を考えていく必要があるでしょう。いずれ暖かくなって湿度があがるとウイルスが地面に落ちやすくなるので、収束に向かうと思います。それまでは一般的は予防策で対策してくことしかないでしょう。

 

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