発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
乳児股関節脱臼は出生時に脱臼している例は少なく脱臼準備状態から後天的要因によって著しく影響を受け脱臼へと発展していくため、発育性股関節形成不全とも称される。
自由な下肢の動きを妨げない扱い方により多くは自然に改善される。
股関節が伸ばされた状態で固定されると脱臼に進行し、脱臼に至らなくても将来変形性股関節症となる。
特に女児で家族歴のある臼蓋形成不全は経過観察が必要。
危険因子として
家族歴 女児 骨盤位分娩(逆子)
脱臼があっても早期に(3か月ごろ)までに治療を開始すれば多くは問題を残さない。
こんな場合は要注意
女の子。
逆子(骨盤位)で生まれた。
寒い時期に生まれた(11月から3月)
家族に股関節の悪い人がいる。
向き癖がある(脱臼している脚がいつも伸びている。)
予防
仰向けで寝ているときは、M字開脚を基本に自由な運動を。
抱っこは、正面(母親向き)向きにコアラ抱っこをしましょう。
向き癖がある場合は。反対側の脚の姿勢に注意しましょう。