雑感 2020/9/1
最近いわゆる風邪の患者さん 特に小児の風邪患者さんが
少なくなっています。
マスク、手洗いの徹底など衛生環境がよくなっているためです。
新型コロナウイルスには強力な防衛手段となっていますが、
それが今後の人生において本当にいいことなのか
ちょっと考えてしまいます。
いわゆるウイルス性の風邪を引かないことはいいことですが、
世の中からすべてのウイルスを消し去ることは不可能です。
わたしの考えでは軽症のウイルスには早めにかかった方が
いいとさえ思っています。その方がいろいろなウイルスに対して
抵抗力が出てくるからです。からだに様々なウイルスに対して抗体
あるいは免疫記憶が出来れば大人になってからの重症化が
防げます。例えばおたふくは子供では比較的軽いく済んだとしても
大人になってからかかればかなり重症化します。
手足口病であっても大人がかかればかなり重症化したり合併症を
引き起こす可能性があります。
現在の状況では衛生的にならざるを得ませんが、
軽い病気なら早めにかかっておくほうが将来いいかもしれません。
新型コロナウイルスは子供がかかても軽症化無症状です。
むしろインフルエンザの方が子供にとっては問題がありそうです。
新型コロナウイルスは高齢者や基礎疾患のある大人にうつすと
大変ですので法律上もかかると外出自粛せざるを得ません。
今の状況はいたしかゆしってところです。
実はわたしは昔からの衛生環境のためか、まったく風邪をひきません。
インフルエンザも記憶にあるかぎりかかったことがありません。
発熱すら医者になってから一度もありません。
おそらく患者さんからたくさんの病気をもらい直ぐに免疫記憶が
惹起され風邪にすらかからない状況になっていると思われます。
わたしは特殊な環境で生活していますので、免疫力が高まっていると
思われます。こどももうまく免疫力が高まり将来風邪をひかない
大人になってもらえるとといいなぁと思ってます。