食物アレルギー発症予防
食物アレルギーは皮膚が荒れている状態(乳児湿疹)があれば
生後早期から介入して治療すると良い。
乳児湿疹(アトピー性皮膚炎、脂漏性湿疹、接触性皮膚炎)
正常なつるつるの皮膚の場合は保湿する必要はない。
保湿剤はなんでもいいがパラベンを含まないものがいいかもしれない。
今後の研究が待たれる。
海外論文では早期の保湿によってアトピー予防出来たという証拠
はないが、日本とは事情がことなり、保湿していると
思えないような論文もある。
アトピーは出来るだけステロイドなどを用いつるつるの状態を
保つことによって食物アレルギーを防ぐことが出来る。
食物感作は経皮的発症するので、皮膚コントロールは重要。
皮膚の状態をみながらではあるが、離乳開始早期から卵、小麦、
ミルクなどいろんなものを少量から食べさせた方が
食物アレルギー発症予防につながる。
アトピー発症には消化管のビフィズス菌減少が関与してる可能性が
ある。妊娠時、出産後、乳児にビフィズス菌をあたえることで
予防出来るかもしれない。
ビタミンD不足も関与している可能性がある。母乳中に含まれる
ビタミンDは明らかに少なくなっている。
人工乳だとそういうことにならない。
ビタミンDの不足は食生活変化や太陽に当たることが少なく
なってきている生活様式の変化によるものかもしれない。
人工ミルクを生後3日以内に与えると牛乳アレルギーが発症
しやすくなるが、与えてしまったらやめずに続けた方が
アレルギーになりにくい。
母乳に加え生後1か月ごろから10-20cc程度与えると牛乳
アレルギー発症が少なくなる。
ただし全体として完全母乳で育てた方がアレルギー発症は
少ないようであるが、症例が少なく十分な研究ではない。
人工乳はエレメンタルフォーミュラ(明治)などミルクが良いとの
講演がありました。